「ボーン・コレクター」ジェフリー・ディーヴァー

「人間は人が生まれた場所よりも、死んだ場所のほうによほど関心を抱く。たとえばケネディ大統領の場合、狙撃犯が発砲したと言われているダラスの教科書倉庫には、一日千人もの観光客が訪れる。しかし、ケネディが生まれたボストン郊外の産科病棟を訪れる者がいったい何人いる?」

鑑識捜査中の事故で四肢麻痺となった元ニューヨーク市警科学捜査本部長リンカーン・ライムが活躍する人気シリーズの記念すべき第一作目が本書、「ボーン・コレクター」です。
今から10年少し前の上梓ですね。
この本をこれから犯罪を犯そうとする人間に読ませれば、その実行をためらうでしょうね(笑)
人間が犯行時にこれほど多くの証拠を残すとは、そしてたとえばその現場に残留した犯人の服の繊維なり皮膚のかけらなり、微粒子をですよ、科学捜査というのは特定してしまうのですね。
そして被害者は犯人にとって最大の残留証拠と成り得るのです。
これが10年前なら、いま現在の科学捜査はどこまで進んでいるのでしょうか。
もう人を殺めようとするような輩は、念力か呪いでも使うしかないでしょうな。

そして一見地味な鑑識捜査が物語の柱となっていますが、後半にかけてのリズム感溢れるアクションや、人間関係の情景、そして結末にいたるどんでん返しのミステリー、さすが映画化されただけあって一級品の作品となっています。私は見事に推理を外されました。
もちろん骨偏愛者という題名通り気色悪い場面も見事に気色悪く書かれております
たとえば・・・
「片足だけ。片足だけでいいから皮を剥がせてくれ。骨がむき出しになるまで。頼みを聞いてくれたら生かせて解放してやろう」
ボーンコレクターは、ピストルをしまい、ポケットからナイフを取り出し開く。はっとするような音。
女は目を閉じたまま、大きく息を吸い、嗚咽を漏らした。
そして汚れのついたナイフの刃は女の足の甲にそっと当てられ・・・

ていうようなシーン、端折りましたがとても怖かったです(><)足のへんがザワザワして神経が収縮しました。
著者のジェフリー・ディーヴァーは昨年末、新作のキャンペーンで来日していました。
BSの週刊ブックレビューにゲスト出演しているのを観て、このシリーズを読んでみようかと思った次第です。
日本からのファンレターも多いようで中々の親日家の感じもありましたね。

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