「欠落」今野敏

 「同期」シリーズ(全3作)の2作目。「同期」の続編になります。
 警視庁捜査一課の中堅刑事・宇田川亮太を主人公として前作のメンバーも引き継がれ、作品のテーマも警察小説永遠のテーマとも云える刑事警察と公安警察の複雑な葛藤を主軸とした前作を背景としています。
 宇田川の同期で、偽装の懲戒免職を受けて公安の潜入捜査官になっている蘇我和彦。
 名波係長、植松義彦といった警視庁殺人犯捜査第5係の宇田川の頼りになる上司たち。
 そして前作で宇田川と特捜本部でコンビを組んだ下谷署のベテラン土岐達朗が、50歳を超えて警視庁に引っ張られ、未解決事件の継続捜査を担当する特命捜査対策室に配属されました。
 さらには、今作からのメンバーとして、宇田川と初任科の同期である女性警察官の大石陽子。彼女は、誘拐事件や人質立てこもり事件を扱う特殊班捜査第1係(SIT)に新たに配属されました。
 そして、前作での土岐と同様、今作の捜査本部で宇田川とコンビを組む所轄のベテラン刑事として佐倉友道。彼は調布署の刑事課で55歳、階級こそ宇田川と同じ巡査部長ですが、すっぽんの佐倉と呼ばれる名物刑事です。
 今回はもまた、宇田川は彼から何かを学んで刑事として成長していくのです。
 
 適当にあらすじ。
 世田谷で人質立てこもり事件が発生。
 今春から本部SITに配属された宇田川と同期の女性警察官・大石陽子が、人質だった主婦の身代わりとなったまま、拉致された。立てこもり事件対処のプロであるSITの裏をかき、犯人は奪った車で逃走したのだ。
 その事実を知り、大石の身を案じる宇田川は居ても立っても居られないが、どうすることもできない。
 一方、多摩川の河川敷で身元不明の女性の遺体が発見され、宇田川ら第5係は急行する。
 調布署に捜査本部が立てられ、いずれも殺されたのが若い女性で殺害状況が類似していることから、数ヶ月前の沖縄と三鷹で起きた事件と関係性があるとして、連続殺人死体遺棄事件として捜査することになった。
 身元不明の女性の遺体が3つ。3つの事件とも複数犯による計画的な殺人と見られる。
 しかし捜査は難航する。どの女性の遺体にも歯科治療の記録が残っていなかったのだ。
 宇田川らが導き出した答えは・・・被害者は外国人?
 そのとき、捜査本部になぜか畑違いの警察庁警備局警備企画課のキャリア官僚柳井芳郎警視正が臨場する。
 公安の元締めとでもういうべき警備企画課が介入していた理由はなにか?
 公安のオペレーション、カムフラージュの捜査。
 大石が連れ去られた事件との関連性は? 俄然絡みうあうふたつの事件。
 蘇我和彦が宇田川に連絡してきたわけは・・・

 意外にミステリー色が濃かったように思います。
 先が気になりましたね。
 こんなことが本当にあるとは思えないんですが、警視庁公安部が中国国家安全部などの工作員を探している、マークしていることは間違いないですし、公にはされていませんが潜入捜査官というのもいるのでしょうね。
 日本を代表するというか、日本唯一のインテリジェンスだそうですし。
 ひょっとしたら、最近たまにきく中国で捕まったという現地当局発表の日本のスパイってもしや?
 なわけないか。防諜はあっても現地スパイはないわなあ。
 いずれにしても蘇我じゃありませんが、警視庁の刑事ですら想像もつかない水面下の闘争が国家間では繰り広げられていることは間違いないのでしょうねえ。
 くわばら、くわばら・・・


 
 
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管理人のみ閲覧できます - - 2017年10月05日 20:23:09

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管理人のみ閲覧できます - - 2017年10月05日 21:22:03

このコメントは管理人のみ閲覧できます

Re - 焼酎太郎 - 2017年10月12日 07:44:41

しょうもない記事が1300以上もたまちゃって
すべて書き換えなければならない・・・

ものすごく面倒くさいですわ(TдT)

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